エスプレッソホームという屋号は、元バリスタである私が建築事業をたちあげつくった事業です。
毎日、数十人のお客さんとむきあい、1杯1杯、エスプレッソを抽出しておりました。
圧をかけて、コーヒー豆からエスプレッソを抽出するのですが、そのエスプレッソも時間が経過すると酸味が増したりと味に変化がついてきます。
カフェラテなんかは、なのでエスプレッソの抽出と同時に、ミルクをスチームでつくるんです。
エスプレッソにスチームしたミルクを注ぐと、カフェラテになります。
レンジで温めたミルクよりも
スチームで蒸気をこめながら回転させ、層にわけるミルクは、まるでシルクのようなツヤがうまれます。
とてもきれいな白です。
エスプレッソというものは、こうした他の様々なものとあわさり、味を変えます。
エスプレッソホームもまた、それを建築で表現していきたいと、スタートしました。
ウソのない白。
福岡県田川市にある100年続く漆喰企業にお邪魔しました。
田川産業さん。
昨年の夏に、当社材木店の敷地内に登場した隈研吾氏、設計のトレーラーハウス住箱。
その住箱内にオリジナルで塗ったものが、この田川産業さんの漆喰でした。
当社と同じく、長い歴史ある企業さんで、地元で活躍する企業さんです。
漆喰とは、住宅の壁などに多く使われる塗り壁材です。
サンゴ礁が、長い年月をかけて陸地になり、鉱脈となって採掘される石灰石というものを焼いて水を加えると、消石灰(水酸化カルシウム)という漆喰の原料になります。
この消石灰に、のりなどを加え、水で練ったものが漆喰です。
漆喰は、呼吸する壁として乾燥や湿気を防ぐ効果があるとも言われています。
塗り方も様々で、職人の手によって変わることがあるので、既製品である壁紙とは一風違った味がでるのも人気の理由です。
さて、この田川産業さん。日本で有名なお城や、施設などでも導入事例が多くあります。
田川市は、当社のある北九州市から車で1時間かからないくらいです。
地場で活躍されている企業さんを視察できたのは、とても大きな収穫がありました。
一面、銀世界のような白
本当に雪国へ来たかのような、一面まっしろでした。
天日干しをする漆喰材
昔ながらのやり方で、こうして1つ1つ丁寧に干してるんですね
キレイな白。吸い込まれるような白でした。
敷地内では、試し塗りをされたような壁が多くありました。
まぶしいくらいのこの白は、漆喰ならでは表現できた色です。
住宅では、全ての居室や廊下に漆喰を採用すると、やはり壁紙に比べコストがアップします。
エスプレッソホームでは、過去にも、パントリーや玄関、LDKにだけ漆喰を塗った事例もあります。
スチームミルクのような白
エスプレッソホームならではのご提案ができるよう2019年度は、様々な企業さんと出会っていきたいと思います。