#045.Emporia

 

建築は、あまり気どりすぎて、難しいものにしすぎてはいけない。

もっと、たくさんの一般の人たちに受け入れられやすいものでなければ。

 

ある建築士の方のお話です。

 

先日、スウェーデンに建築視察に行かれたそう。

日本にはないような考え方や、数多くの建築に魅了され、そんなお話をたくさん伺いました。

 

青空の中に、ポツンと吊るされた照明器具。

オシャレに、線と線を交差させたそこに、照明器具を吊るしています。

屋内ならまだしも、これが街中の外灯になっていました。

 

 

街中に置かれたオシャレなベンチ。

お年寄りや若者も、気軽にそこに座ってコーヒーを飲みます。

 

 

 

ショッピングモールの屋上。

 

日本では、集客のため、それは来場者数を増やして利益を得ていくため、駐車場にしがちですが、屋上すべてが公園のように緑化されており、カップルや親子がベンチで話してる姿が多く見られたそう。

 

それが、息子や娘との人生の相談だったりして。

 

 

 

 

建築のとらえ方を色々と考えたときに、作品として独り歩きしがちです。

 

木造ではかなわない大きな建築物は、鉄骨を使い、自由自在に設計し、それを建築します。

設計は自由に描いても、それを正確にカタチにしていく現場サイドはもう大変。

 

よくそんな話を耳にしますが、見せていただいた1枚の写真に惚れこみました。

 

スウェーデン、第三の街、スカンジナビアで最も大きなショッピングモール

Emporia (エンポリア)

 

くりぬいたような、斬新なデザインは、一際目を引きます。

 

こうした建築は、作品。とされるのですが、この建築に、「意図」が組み込まれていたとしたら。

 

そう、どこが入口か、誰が見ても、明確にわかりますよね。

 

日本のショッピングモールには無い発想だと感じます。

 

入口、と大きく看板を入れる必要もなく。

 

 

 

 

太陽の光を大事にする設計が多いこの国では、窓を上手に使います。

熱を一番通しやすいのが窓でも、ガラスにしっかりと工夫することが大事。

 

 

建築は面白いです。そして海外の建築は、もっともっと面白い。