#046.Roasting

 

8月某日

パナソニックリビングショウルーム福岡の一室で、いよいよオリジナルブレンドがお披露目となりました。

10年来の友人であるバリスタ、ヒョソプ氏は、現在は数千店舗あるカフェの焙煎マネージャーとして活躍中。そんな彼が2kgの生豆をもち、来日しました。

 

ケニアまで出向いてくれた彼は、そこで数々の農園をまわり、そして今回のコーヒー豆に出会いました。遠く日本、福岡県北九州市でスタートするエスプレッソホームの母体、福原材木店のコミュニティカフェ事業で提供する特別な味。

 

地域と共に繁栄していくための、1杯のコーヒー。

 

彼は、事前に自分のカフェで焙煎テストを何度も行っていました。納得する味になるまで、何度も何度も。

そのレシピをもって、今回はパナソニック家庭用焙煎機TheRoastを使い、同じ味を再現します。

 

 

 

小粒でもキレイな生豆

緑の香りがする、焙煎前の状態です。

 

 

TheRoast のEXバージョンでは、風量や熱量を秒単位で調整したグラフをつくり、その通りにマシンが焙煎を行います。タブレットを使い、そのグラフの細かい調整を行いました。

 

 

TheRoast は現在、日本だけの取り扱いです。

温度を測る位置や予熱の具合によっても、やはり勝手が違い、思うような焙煎が出来ませんでした。

焙煎しては、思う豆の状態が出来ず、豆を割り、中身を確認し、飲む以前の問題で次々に焙煎を試していきます。

 

 

焙煎された豆の香り、砕いた時の層、色、およそ半日かけて焙煎テストは行われました。

 

 

そして、これで大丈夫だろう。という焙煎が終わると、カッピングという作業に入ります。コーヒーミルで豆を挽いて、お湯に浸し、スプーンで味を見ていきます。

 

 

酸味、苦味、香り、後味、空気と一緒に一気に吸い込み、味をチェック。

 

 

そして最後に焙煎をしたものに決定。

 

このレシピを保管。

 

 

長い時間におよぶ焙煎レシピ作りを終えました。

 

私個人的には、飲んだ記憶のないような新しい味のコーヒーでした。とてもフルーティーな、そして後味が良く、多くの人が飲みやすいと言ってくれるような味です。

 

 

このコーヒーは、1人でも多くの人に、愛される味であって欲しいと思います。

 

来日してくれたヒョソプ氏は、母をイメージして作ったと話します。

 

名前はまだありません。

 

来年には、その思いの通り、たくさんの人に飲んでいただけること目指して、これから事業計画を開始していきます。

 

ぜひお楽しみにお待ちください。

 

そして、このコーヒーをぜひ、愛してみてください。