建築は、あまり気どりすぎて、難しいものにしすぎてはいけない。
もっと、たくさんの一般の人たちに受け入れられやすいものでなければ。
ある建築士の方のお話です。
先日、スウェーデンに建築視察に行かれたそう。
日本にはないような考え方や、数多くの建築に魅了され、そんなお話をたくさん伺いました。
青空の中に、ポツンと吊るされた照明器具。
オシャレに、線と線を交差させたそこに、照明器具を吊るしています。
屋内ならまだしも、これが街中の外灯になっていました。
街中に置かれたオシャレなベンチ。
お年寄りや若者も、気軽にそこに座ってコーヒーを飲みます。
ショッピングモールの屋上。
日本では、集客のため、それは来場者数を増やして利益を得ていくため、駐車場にしがちですが、屋上すべてが公園のように緑化されており、カップルや親子がベンチで話してる姿が多く見られたそう。
それが、息子や娘との人生の相談だったりして。
建築のとらえ方を色々と考えたときに、作品として独り歩きしがちです。
木造ではかなわない大きな建築物は、鉄骨を使い、自由自在に設計し、それを建築します。
設計は自由に描いても、それを正確にカタチにしていく現場サイドはもう大変。
よくそんな話を耳にしますが、見せていただいた1枚の写真に惚れこみました。
スウェーデン、第三の街、スカンジナビアで最も大きなショッピングモール
Emporia (エンポリア)
くりぬいたような、斬新なデザインは、一際目を引きます。
こうした建築は、作品。とされるのですが、この建築に、「意図」が組み込まれていたとしたら。
そう、どこが入口か、誰が見ても、明確にわかりますよね。
日本のショッピングモールには無い発想だと感じます。
入口、と大きく看板を入れる必要もなく。
太陽の光を大事にする設計が多いこの国では、窓を上手に使います。
熱を一番通しやすいのが窓でも、ガラスにしっかりと工夫することが大事。
建築は面白いです。そして海外の建築は、もっともっと面白い。